○国分寺市ビジョン

平成28年12月22日

「国分寺市ビジョン」とは

国分寺市の最高規範である国分寺市自治基本条例(平成20年条例第43号)では、総合的かつ計画的な市政運営を図るため、「基本構想」の策定を定めています。国分寺市では平成29(2017)年度から平成36(2024)年度までの新たな基本構想を「国分寺市ビジョン」と称することとしました。

国分寺市ビジョンでは、国分寺市自治基本条例のもとに、長期的な視点に立ち、市民・事業者等とともに描く「未来のまちの姿」、「分野別の都市像」、「まちづくりの基本理念」を以下のとおり定めます。


未来のまちの姿

市民・事業者等とともにまちづくりを進める上での共通の目標として、「未来のまちの姿」を次のとおり定めます。達成目標年度は、8年後の平成36(2024)年度とします。


『魅力あふれ ひとがつながる 文化都市国分寺』


「魅力あふれ」とは

名水百選のお鷹の道・真姿の池湧水群の「水」、武蔵国分寺跡等の「歴史・文化」、国分寺崖線周辺をはじめとした自然や新田開発から続く都市農業の「緑」、日本の宇宙開発発祥の地、新幹線の技術開発の地の「科学」など、国分寺には先人から受け継いだ様々な魅力があります。また、地域を支える「ひとの温かさ」、快適・便利に暮らせる「住み良さ」、市民・事業者等のアイデアと協力による「多様な子育て環境」など、国分寺は住んでこそ触れることのできる魅力にもあふれています。

≪魅力あふれ≫には、これらの国分寺の魅力を一層高めていくことで、誰もが住みたいまち、住み続けたいまちを目指すという意味が込められています。


「ひとがつながる」とは

災害時の助け合い、子どもの育ち・子育て支援、高齢者の健康づくりなど、様々な場面において、ひとのつながり・地域のつながりの重要性が再認識されています。一方、国分寺には無限の可能性を持つ子どもや若者たち、豊かな才能を持つ市民・事業者等が多様な活動を行っています。これらの人々が新たに結び付くことができれば、更なるまちの活性化が期待できます。

≪ひとがつながる≫には、市民一人ひとりが、世代、性別、職業などの枠を超えてつながり、強いきずなと活力のあるまちを目指すという意味が込められています。


「文化都市国分寺」とは

武蔵国分寺跡をはじめとする数々の歴史的遺産により、国分寺の文化的環境は、特色があり、かつ伝統あるものになっています。市は昭和49(1974)年に初めて基本構想を策定して以来、目指すべき将来像として「健康で文化的な都市」を掲げてきました。

≪文化都市国分寺≫には、これまでの歴史を受け継ぎ、「国分寺」の名にふさわしい文化の薫り高いまちを目指すとともに、新しい文化の醸成を図り、まちの魅力として発信し続けていくという意味が込められています。


分野別の都市像

未来のまちの姿『魅力あふれ ひとがつながる 文化都市国分寺』を実現するために、次の5つの都市像を定めます。

「未来につながる持続可能なまち」の都市像が、その他の各都市像を下から支えることで、効率的かつ効果的に各分野の施策を推進していきます。


「ひとと文化を育むまち」(子ども・学び・文化)

文化は豊かな心を育み、豊かな心は新たな文化を生み出します。学校教育はもちろんのこと、市民すべてに開かれた学びの場があり、国分寺の歴史と文化を感じられる環境の整備に努めていくことが重要です。

また、次世代を担う子どもたちが健やかに育つことは、国分寺の歴史と文化を将来につなげるためにも不可欠です。地域が支え合って子どもの育ち・子育てを支援し、ひとと文化を育み、すべてのひとが将来に向けて歩み続けることのできるまちを目指します。


「活躍できる成長のまち」(地域振興)

豊かな自然と歴史に恵まれ、都心へのアクセスが良い国分寺には、まちとして更に発展していく可能性が残されています。また、このまちに住み、働き、学び、活動するすべてのひとにも、未来に向けて活躍の幅を広げる多様な可能性があります。

これらの可能性を最大限に活かし、まちもひとも更なる成長を続けていくため、すべてのひとが互いを尊重し、地域のなかで協力し合って、一人ひとりが活躍できるまちを目指します。


「いきいき健やかなまち」(保健・福祉)

人口減少、少子高齢化など社会環境が変化するなかにあっても、市民が健康で、社会参画する機会や経験したことを社会に還元する機会を持ち、生きがいのある生活を続けることができれば、まちの活力は更に高まるものと考えられます。

健康は身体だけでなく、心や生活環境の問題とも大きく関わってくることから、困った時に相談ができ、支援が受けられる体制を整えることで、子どもから高齢者まで、障害のあるひともないひとも、国分寺で暮らすすべてのひとが自分らしく、いきいき健やかに生活できるまちを目指します。


「心安らぐ快適なまち」(くらし・環境)

都心に近いにもかかわらず自然を感じられることは、国分寺の大きな魅力の一つです。国分寺の自然環境、住環境を守り、次の世代に国分寺の良さを引き継いでいくことが大切です。また、すべてのひとが国分寺で安心して暮らし続けていくためには、まちの快適性・利便性・安全性を更に高めていくとともに、災害や犯罪への対策を強化することも欠かせません。

多様な年代にとって住み良い国分寺であるために、すべてのひとが心安らぎ、快適に過ごせるまちを目指します。


「未来につながる持続可能なまち」(公共経営)

自然災害の増加、経済を支える生産年齢人口の減少など、自治体が直面する課題は年々厳しいものになっています。さらに、ライフスタイルの多様化やICT(情報通信技術)の進展などにより、市民ニーズも多様化・高度化しています。

このような社会の変化や市民ニーズにもしっかりと応えていくため、公共経営の視点から、地域の力を支えとして、不断の改革に取り組み、強固な財政基盤を確立していきます。また、市民・事業者等とともにまちの活力と安心を生み出すことで、将来に負担を先送りせず、災害などの不測の事態にも対応できる、未来につながる持続可能なまちを目指します。


まちづくりの基本理念

「未来のまちの姿」及び「分野別の都市像」の実現に向けて、以下に掲げる「まちづくりの基本理念」を念頭に置き、国分寺市ビジョン実行計画に示す施策・事業を展開していきます。


1 ともに進める~オール国分寺で地域課題の解決に取り組みます~

社会経済環境が目まぐるしく変化し、また複雑化するなかで、地域課題の発見・解決を行政だけで行うことは困難になっています。市・市民・事業者等が情報を共有し、それぞれが能力を発揮して、参加と協働により、地域課題の発見・解決に取り組むことが必要です。市・市民・事業者等が一丸となった「オール国分寺」でより良い国分寺のまちづくりを進めていきます。


2 ともに高める~国分寺のあふれる魅力を市民・事業者等とともに高めていきます~

国分寺の自然や歴史、恵まれた立地環境は国分寺に住む誰もが魅力と感じるポイントです。また、市内には、一部のひとにしか知られていない魅力がまだまだ埋もれている可能性があります。市民・事業者等とともに国分寺の魅力を発掘し、市内外に発信することで、更にまちの魅力を高めていきます。


3 ともにつなげる~国分寺の豊かさを市民・事業者等とともに未来へつなげていきます~

今後も国分寺が発展を続けていくためには、市民・事業者等と力を合わせ、地域の力を高めていくとともに、行財政改革を継続していくことが必要です。市民・事業者等との強いきずなを結ぶとともに、強固な財政基盤を築くことによって、国分寺の豊かさを未来へつなげていきます。

国分寺市ビジョン

平成28年12月22日 種別なし

(平成28年12月22日施行)

体系情報
第1編 規/第1章
沿革情報
平成28年12月22日 種別なし