このページのトップ


現在位置 :  トップページ の中の まちを楽しむ・参加する の中の 開催後記 の中の 環境シンポジウム(平成22年2月6日開催)



ここから本文です

環境シンポジウム(平成22年2月6日開催)

更新日 平成22年2月17日

『第5回 国分寺市環境シンポジウム』開催

 平成22年2月6日(土曜日)、国分寺Lホールで開催した『第5回 国分寺市環境シンポジウム』は、ナマケモノ倶楽部世話人の吉岡 淳さんの講演会と、地産地消をテーマとした3名による小講演を行い、最後に4名の講師を交えたフロアディスカッションを行いました。また、昨年同様環境家計簿モニターの結果報告と表彰、その取り組み内容の紹介も行いました。

環境家計簿モニター結果報告と表彰

環境家計簿モニター結果報告と表彰

 60世帯のモニターから、平成21年5月から10月の6ヶ月間のエコライフへの取り組みとエネルギー使用状況を「環境家計簿」につけて報告していただきました。その結果、昨年同期間と比較ができた54世帯のうち、前年同期間よりCO2の排出量を削減した39世帯が削減賞を受賞しました。また、期間中最も排出量の少なかった今井 慶子(いまい けいこ)さんが奨励賞を受賞しました。
 最も削減量の多かった最優秀削減賞の清水 和子(しみず かずこ)さんには、モニターとして具体的に取り組んだ事例等をお話いただきました。「環境家計簿に取り組むことで、エネルギーの使用状況が確認でき、他のモニター世帯との比較を通して、自分の家でのエネルギーの無駄遣いが多いことに気づきました。これからも環境家計簿をつけ、省エネに努めていきたい」というお話しがありました。

講演「ハチドリのひとしずく-小さな力を大切に、時代はローカルへ」 吉岡 淳(よしおか あつし)さん

吉岡 淳さん

 『ハチドリのひとしずく-小さな力を大切に、時代はローカルへ』と題した吉岡淳さんの講演では、以下のようなお話しがありました。
 価値観が大きく変わったことにより、「大量生産」「大量消費」「大量廃棄」といった『モノ』があふれる時代になり、『便利さ、快適さ』を優先するあまり、結果として人間と自然の関係が断ち切れてしまった。
 昔は自然の恵みのなかで、自然と親しみながら生活を送っていたが、現代社会では、隣の人が何をしているか分からないという現状は人間と社会が疎遠となっていることをあらわしている。そういったことを解決するために、一人ひとりが地域に携わり、関係性を築いていくことが、社会の変化へと繋がり、世界も変わっていくことになるのではないか。
 一人ひとりの力は小さいかもしれないが、それが積み重なることが大きな力となり、社会の変化へと繋がり、それが今回の講演のタイトルである『ハチドリのひとしずく』を実践するためのヒントになるように思う。

小講演「食の安全、安心を消費者の視点から」 稲葉 亨江(いなば ゆきえ)さん

稲葉 亨江さん

 生活協同組合理事の稲葉 亨江さんの講演では、以下のようなお話しがありました。
 日本の食は、外食産業が盛んになり、加工食品などが急激に増え、食の『生産』と『消費』が遠くなった。また、1990年代以降、日本の食糧の約半数をアメリカや中国など海外からの輸入食品に頼ることになり、食料の輸送距離と重量で現される『フードマイレージ』では、日本は世界一という現状である。つまり、輸入の際に消費される燃料エネルギーなどの化石資源が膨大であることや輸入相手国の環境を破壊している事例もあることを消費者の立場として認識してほしい。
 『食の安全安心』の向上のために、生活クラブ生協という立場から、地域と密接に連携し、『生産』と『消費』が近くなる食の現場をつくるために『地産地消』の推進などできることから努力していきたい。

小講演「生産者の視点から」 中村 安幸(なかむら やすゆき)さん

中村 安幸さん

 市内の給食残さたい肥を利用している農家として中村安幸さんの講演では、以下のようなお話しがありました。 
 学校給食残さをたい肥として利用するようになったのは、10年前に第九小学校の栄養士さんに「菜めしご飯を作りたいので、大根をつくってくれませんか」ということがきっかけである。それからは、九小のみの給食残さを利用していたが、5校に増えてからは、自分の所以外の2軒の農家でも利用してもらうようになったが、「匂いが臭い」「(成分分析の結果)塩分、油分が多いため、畑では利用できない」という意見がでたため、(現在の)ごみ対策課からの依頼により、自分の畑でのみたい肥をつくるようになった。
 これまで10年以上給食残さを利用してみて感じるのは、給食残さを利用するうえで特に大きなマイナス面はないし、今以上の成果を上げるためには、皆さんの協力と理解が必要ではないかと思っている。

小講演「都市農業を守る視点から」 榎戸 岩男(えのきど いわお)さん

榎戸 岩男さん

 都市農業を守る視点から市農業委員会会長の榎戸 岩男さんの講演では、以下のようなお話しがありました。
 最近のアンケート調査などでは、都市に農地と農業を残してほしい、と考えている都民が約86%超いるという結果がでている。国分寺市は、市の面積に対する農地の割合は、多摩地区で清瀬市に次いで2番目に多い都市である。まだまだ緑が多い都市ではあるが、年々減少している傾向は変わらない。減少理由として、都市計画法の中に農地が位置付けられていなかったこと、農地については農林水産省ではなく建設省(現国土交通省)の所管になってしまったことなどが理由として挙げられる。これは相続税の際の固定資産税の位置付けとして、農地が宅地と同等に扱われてしまうことを招いてしまった。
 農地の確保、保全のためには、行政、農業委員会、JAの連携が必要であり、今後も農家と市民が一体となり、『地産地消』という意味も込めて国分寺産の生産物の購入に協力してほしい。

フロアディスカッション

フロアディスカッション

 小講演に引き続いて行われたフロアディスカッションでは、吉岡淳さん、小講演の各講師、環境ひろば代表の龍神 瑞穂(りゅうじん みずほ)さんと来場者を交えて意見交換しました。
 主な内容として「生産緑地制度」、「フェアトレードの実態」、「農家の直売制度」について質問や意見交換が行われました。各講師からは、無農薬の野菜は値段的に高いといわれているが、「無駄なものがない」「捨てるものがない」という意味では高くないし、新鮮な野菜はとても美味しい。
 無理して国産の農産物を買ってください、ということではなく、「未来の農地を考える」という意味で、消費者の方には正当な価格で農産物を購入する意識を持ってほしい。最近の日本人はあまりにも利便性を追求しすぎている部分があるので、今より少し『不便』というものを覚悟するという意識が大事なのではないか、といった意見をいただきました。

関連情報

このページに関するお問い合わせ

環境部環境計画課環境計画係

電話番号:042-325-0111(内線:356) ファクス番号:042-326-4410
住所:〒185-0013  国分寺市西恋ヶ窪4-9-8 清掃センター1階
Eメールでのお問い合わせは専用フォームをご利用ください。

このページのトップへ戻る