令和6年8月15日 平和祈念式にあたって
令和6年8月15日 平和祈念式にあたって
令和6年8月15日に、第35回国分寺市平和祈念式を執り行ないました。
平和祈念式は、先の大戦において犠牲となったかたがたを追悼し、献花・黙とうを捧げ、二度と戦争はしないという平和への思いを新たにするべく、毎年8月15日の「戦没者を追悼し平和を祈念する日」に開催しています。
終戦から今年で79年という長い年月が流れ、実際に戦争を体験された方も御高齢となり、直接お話を伺う機会も少なくなる中、日本での戦争の記憶は薄れつつあるかもしれません。
しかし、世界では今も紛争・戦争が続いており、核兵器の恐怖も存在しています。
広島市長からのメッセージにもあったように「武力によらず平和を維持する」という理想を追及し続けるとともに、私たちは戦争の悲惨さや核兵器の恐ろしさをいつまでも忘れることなく、次の世代に伝えていかなくてはなりません。絶対悪である核兵器による威嚇や抑止などあってはならないと思います。
国分寺市は、昭和59年8月6日に核兵器の廃絶と世界の恒久平和の実現を目指して「国分寺市非核平和都市宣言」を行ないました。
また、非核宣言をもつ国内のおよそ約350の自治体から構成される「日本非核宣言自治体協議会」や世界の8,300を超える都市から構成される「平和首長会議」、昨年結成しました「平和首長会議東京都多摩地域平和ネットワーク市長会議」に加盟し、国内あるいは世界の都市と連携を図り、戦争による世界最初の被爆国の自治体として、世界の人々が核兵器のない平和な世界で暮らすことができるよう、取り組んでいるところであります。
さて、国分寺市の平和に関する具体的な取組の一つとして、ピースメッセンジャーの広島派遣があります。
この平和祈念式にも参加してくれていますが、市内の小中学生を、市を代表するピースメッセンジャーとして広島に派遣し、被爆の実相を見て、聞いて、感じることで命の尊さや平和の大切さを認識してもらい、その思いを市民の皆様に伝えるというものです。
今年は7月30日から8月1日まで、ピースメッセンジャーの広島派遣を実施し、私もピースメッセンジャーの子どもたちと一緒に広島を訪問してきました。
ピースメッセンジャーの発表は、9月21日(土曜日)リオンホールにて、「平和祈念行事」で行ないますので、ぜひ皆様にご参加いただき、子どもたちの平和に対する思いを感じていただければと思います。
国分寺市では、今後も、戦争の惨禍を忘れずに平和への意識を持ち続けられるように、市民の皆様にご協力をいただきながら様々な平和事業を実施してまいりたいと考えております。
毎年、「平和の灯」を前に行なってきました平和祈念式は、新庁舎の移転とともに、場所が変わりますが、平和への思いを、場所を移しても変わることなく皆様と共有し、平和について考える機会を持ち続けていきたいと思います。
皆様におかれましては、この平和祈念式を通じて、改めて平和について考える機会としていただきたいと思います。
令和6年8月15日
国分寺市長 井澤 邦夫
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