子宮けいがん(ヒトパピローマウイルス(HPV)感染症)とは(予防接種の効果とリスク等)

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ページ番号 1028376  更新日  令和4年8月8日

1.子宮けいがんの現状

子宮頸がんの進行

 厚生労働省 リーフレット(詳細版)より 

 

 子宮けいがんは、子宮のけい部という子宮の出口に近い部分にできるがんです。

 子宮けいがんは、若い世代の女性のがんの中で多くを占めるがんです。

 日本では毎年、約1.1万人の女性がかかる病気で、さらに毎年、約2,900人の女性が亡くなっています。

 患者さんは20歳代から増え始めて、30歳代までにがんの治療で子宮を失ってしまう(妊娠できなくなってしまう)人も、1年間に約1,000人います。

2.ワクチンの効果

 公費で受けられるHPVワクチンは、子宮けいがんをおこしやすいタイプのウイルスであるHPV16型と18型への感染を防ぐことができます。このことにより、子宮けいがんの原因の50~70%を防ぎます。

 公費で受けられるHPVワクチンの接種により、感染予防効果を示す抗体は少なくとも12年維持される可能性があることが、これまでの研究でわかっています。

 海外や日本で行われた疫学調査(集団を対象として病気の発生などを調べる調査)では、HPVワクチンを導入することにより、子宮けいがんの前がん病変を予防する効果が示されています。また、接種が進んでいる一部の国では、子宮けいがんそのものを予防する効果があることも分かってきています。

 性交渉開始前の接種が、最も効果的であるとされており、HPVワクチンの接種を1万人が受けると、受けなければ子宮けいがんになっていた約70人ががんにならなくてすみ、約20人の命が助かると試算されています。

ワクチン接種後も、20歳を過ぎたら定期的に子宮けいがん検診を受けることが大切です。

3.HPVワクチンの接種にあたって

 HPVワクチンの接種後に、痛み、恐怖、興奮などに引き続く血管迷走神経反射として失神があらわれることがあります。失神による転倒等を防止するため、注射後の移動の際には、保護者又は医療従事者が腕を持つなどして付き添うようにして下さい。接種後30分程度、体重を預けられるような場所で座らせるなどした上で、なるべく立ち上がらないようにして、お子さんの状態を観察して下さい。

4.ワクチンによる副反応

ワクチンごとの主な副反応
発生頻度 サーバリックス ガーダシル
50%以上 注射部の痛み、発赤、腫れ、疲労感 注射部の痛み
10から50%未満

痒み、腹痛、筋痛、関節痛、頭痛など

注射部の腫れ、紅班
1から10%未満 じんましん、めまい、発熱など 注射部の痒み、出血、不快感、発熱
1%未満 注射部の知覚異常、しびれ感、全身の脱力 注射部の硬結、手足の痛み、筋肉のこわばり、腹痛、下痢
頻度不明 手足の痛み、失神、リンパ節の炎症など 疲労、倦怠感、失神、筋痛、関節痛、嘔吐など

ワクチンとの因果関係不明ながら持続的な痛みを訴える重篤な副反応(下記)が報告されています。

報告のあった重い副反応
病気の名前 主な症状
アナフィラキシー 呼吸困難、じんましんなどを症状とする重いアレルギー
ギラン・バレー症候群 両手・足の力の入りにくさなどを症状とする末梢神経の病気
急性散在性脳脊髄炎(ADEM) 頭痛、嘔吐、意識の低下などを症状とする脳などの神経の病気

 厚生労働省より

予防接種に関する問い合わせは下記の国分寺市健康部健康推進課まで

このページに関するお問い合わせ

健康部 健康推進課 健康推進係
電話番号:042-321-1801 ファクス番号:042-320-1181
お問い合わせは専用フォームをご利用ください。