麻しん(はしか)の流行にご注意ください。

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ページ番号 1032037  更新日  令和7年5月20日

現在、都内で麻しんの感染事例が報告されています。
今後も海外からの輸入症例や国内における感染伝播事例が増加することが懸念されます。

発生状況は下記の外部リンクからご覧ください。

麻しん(はしか)とは

麻しんは、麻しんウイルスによる感染症であり、感染症法上の五類感染症です。空気感染が主たる感染経路ですが、その他に、患者の咳やくしゃみに含まれるウイルスを吸い込むことによる「飛まつ感染」、およびウイルスが付着した手で口や鼻に触れることによる「接触感染」もあります。発症した人が周囲に感染させる期間は、症状が出現する1日前から発疹消失後4日くらいまでとされています。なお、感染力が最も強いのは発疹出現前の期間です。
感染力はきわめて強く、麻しんに対する免疫を持っていない人が、感染している人に接すると、ほぼ100%の人が感染します。感染しても発症しない不顕性感染はなく、全て発症します。
一度感染して発症すると一生免疫が持続すると言われています。

症状

典型的には、約10~12日間の潜伏期間の後、38℃程度の発熱及びかぜ症状が2~4日続き、その後39℃以上の高熱とともに発疹が出現します。主な症状は、発熱・発疹の他、咳、鼻水、目の充血などです。
また、合併症として、肺炎、中耳炎を発症しやすく、患者1,000人に1人の割合で脳炎が発症すると言われています。肺炎や脳炎は、重症化すると死亡することもあります。10万人に1人程度と頻度は高くないものの、麻しんウイルスに感染後、特に学童期に亜急性硬化性全脳炎(SSPE)と呼ばれる中枢神経疾患を発症することがあります。
また、妊娠中に麻しんにかかると、流産や早産を起こす可能性があります。既に妊娠しているのであれば、麻しん流行時には外出を避け、人込みに近づかないようにするなどの注意が必要です。

麻しん(はしか)を疑う症状が現れた場合

麻しんを疑う症状が現れた場合は、必ず事前に医療機関に連絡し、麻しんの疑いがあることを伝えてください。
また、受診の際は、公共交通機関の利用を可能な限り控え、医療機関の指示に従ってください。

海外渡航予定の方が気を付けること

海外に渡航予定のある方は以下のことに気をつけてください。

(1)海外に行く前の注意事項

  • 麻しんの予防接種歴を健康帳などで確認すること。
  • 過去2回接種した記録がない場合は、渡航前に予防接種を受けることを検討すること。

(2)帰国後の注意事項

  • 帰国後2週間程度は健康状態(特に、高い熱や全身の発しん、せき、鼻水、目の充血などの症状)に注意すること。

麻しん(はしか)の予防にはワクチン接種が有効です

麻しんは感染力が強く、空気感染もするので、日頃から麻しんのワクチン(一般的にはMRワクチン)を受けていることが、予防に最も有効です。定期接種を受けて感染予防に努めましょう。

麻しん含有ワクチンを接種することによって、95%程度の人が麻しんウイルスに対する免疫を獲得することができると言われています。また、2回の接種を受けることで1回の接種では免疫がつかなかった方の多くに免疫をつけることができます。
定期接種の対象は1歳児と小学校入学前1年間の幼児です。詳しくは、「麻しん風しん混合(MR)」のページをご確認ください。
 

東京都問い合わせ先

感染症対策全般に関すること

東京都保健医療局感染症対策部防疫課 03-5320-4088

感染症患者の報告数(感染症発生動向)に関すること

東京都健康安全研究センター企画調整部健康危機管理情報課 03-3363-3213

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このページに関するお問い合わせ

健康部 健康推進課 予防係
電話番号:042-312-8628 ファクス番号:042-325-1380
お問い合わせは専用フォームをご利用ください。