退任の挨拶
市長として、3期目の任期が本年7月12日をもって満了となります。
退任するに当たり、これまで、長い間、御支援・御協力を賜りました市民の皆様をはじめ、市内の関係団体や事業者の皆様に、御礼の御挨拶を申し上げます。
この12年間、市長という重責を担い務めてまいりましたが、当初の公約で掲げておりました3期12年を迎え、長期の課題も一定程度解決できたため、この任期をもって退任させていただく決意をいたしました。
この間、様々な方の御協力をいただきながら、公約の実現に向け、事業の遂行に全身全霊を注ぎ、多くの事業を達成することができました。
就任当初は厳しい状況にあった財政の立て直しを図りつつ、庁舎の分散により御不便をかけていた市民サービスの向上や、施設の老朽化に伴う職員の執務環境の改善を目指すとともに、災害時の拠点として十分な機能を備え、市民の安全・安心の礎(いしずえ)となる新庁舎建設事業を成し遂げることができました。
また、長年の懸案であったJR国分寺駅北口再開発事業の竣(しゅん)工、可燃ごみ施設や、し尿処理施設の共同処理の実現、ぶんバス6路線による交通不便地域の解消など、一定の解決を図ることもできました。
そして、ゼロベースからの積上げ方式の予算編成による財政の健全化や、こくベジ、ペンシルロケット、新幹線、史跡などの魅力を発信することによって人口増加を図り、商業振興、観光振興など、にぎわいの創出も定着させることができたと思っております。
まちづくりの推進に当たっては、国分寺市商工会や、JA東京むさし国分寺支店との従来からの連携に加え、地域活性化包括連携協定等による公民学の幅広い取組、姉妹都市、友好都市、災害協定締結都市との関係の深化、そして、全国史跡整備市町村協議会の会長職として、5年間を通じて築いた、国や都、他自治体との連携を深めてまいりました。
一方で、未曾有の危機となった、新型コロナウイルス感染症対策においては、国分寺市医師会等との協力体制を一層強化することで、何とか乗り越えることができました。この経験は、今後想定される自然災害時においても、医療機関や関係機関との更なる連携の強化につながるものだと考えています。
私が市長として就任していた12年間ほどを振り返りますと、市制施行50周年と60周年という節目を迎えることができ、記念イベントなどで様々な方との出会いがありました。
また、小惑星Kokubunji(コクブンジ)の誕生や、ペンシルロケット発射60周年と70周年記念イベントの開催、そして、歴史遺産である長屋門や、武蔵国分寺跡の基壇、参道などの復元による史跡の整備の推進を通じて、まちの魅力の高まりも実感できました。
まだまだ多くの課題がありますが、それらが克服されることを期待するとともに、国分寺というまちの価値を一層高める希望を、そして、このまちに対する誇りを、次の世代に託させていただきたいと思います。
結びに、議員時代の8年間を含めますと、通算で20年間、国分寺市政に関わらせていただき、市民や事業者の皆様のためにまい進できたことは、私の人生にとってすばらしい時間となりました。
任期満了の日まで、しっかり責任を全うしたいと思いますので、引き続き、市政に対する御理解・御協力をお願い申し上げまして、私からの挨拶とさせていただきます。
12年間、ありがとうございました。
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