小惑星イトカワにある「国分寺」
2010年6月14日、小惑星「イトカワ」に向かった探査機「はやぶさ」が、その任務を果たし地球に帰還しました。
地球のはるか彼方にある、全長約550メートルのじゃがいものような形のこの小惑星「イトカワ」に、「国分寺」という地名が付いているのをご存知ですか?
国分寺は「宇宙開発発祥の地」
小惑星「イトカワ」の名前は、日本の宇宙開発の祖である糸川英夫博士にちなんでつけられたものです。 1955年、糸川教授は長さ23センチのペンシルロケットを使い、国分寺市本町一丁目にある新中央工業(現在の早稲田実業学校)において、ペンシルロケット水平発射実験を行いました。これが日本の宇宙開発のスタートであり、国分寺市は「日本の宇宙開発発祥の地」と言われています。このことにちなんで、小惑星「イトカワ」にある岩の一つが「国分寺」と呼ばれています。
カプセルから小惑星「イトカワ」の微粒子発見!
探査機「はやぶさ」はその任務を終え、大気圏で燃え尽きました。その後、カプセルの回収は無事完了し、日本にあるJAXA宇宙航空研究開発機構でその分析が進められました。そして、2010年11月9日、このカプセルに小惑星「イトカワ」の砂粒が入っていたことが判明しました。これは、世界でも初めての偉業であり、国分寺から始まった日本の宇宙開発の歴史にとって、非常に大きな一歩となりました。
惑星の地表からサンプルを採取する姿が、鳥類のはやぶさに似ていることから名づけられた探査機「はやぶさ」が、捕らえた獲物を命を賭けて地球まで持ち帰りました。また、ハヤブサプロジェクトのマネージャーであるJAXAの川口淳一郎氏は、「本プロジェクトの成功には、スタッフのスピリッツとペイシェンス(絶対に成功させるという精神と、どんな困難も克服するという忍耐)があった」とおっしゃっていました。探査機「はやぶさ」とそれに携わったすべての方に賞賛を送りたいと思います。
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