子宮けいがん(ヒトパピローマウイルス(HPV)感染症) 定期接種

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ページ番号 1001540  更新日  令和6年4月1日

令和5年4月1日より、定期接種対象ワクチンに9価ワクチンが追加となりました。

疾病について

子宮けいがんについて

子宮けいがんは、子宮の頸部という子宮の出口に近い部分にできるがんで、患者は20歳代から増え始めて、若い世代の女性のがんの中で多くを占めるがんです。日本では、毎年、約1.1万人の女性がかかる病気で、毎年約2,900人の女性が亡くなっています。

子宮けいがんは早期に発見し手術等の治療を受ければ、多くの場合、命を落とさず治すことができる病気ですが、症状によっては、妊娠したときに早産のリスクが高まったり、妊娠できなくなったりすることがあります。

ワクチンの接種有無にかかわらず、20歳を過ぎたら、定期的に子宮がん検診を受けましょう。(国分寺市では、20歳以上の市民を対象に2年に1度、検診を実施しています。)

ヒトパピローマウイルス(HPV)感染症について

ヒトパピローマウイルス(HPV)は、主に性的接触によって感染し、多くの人が一生に一度は感染すると言われています。感染しても、ほとんどの人ではウイルスが自然に消えますが、一部の人でがんになってしまうことがあります。

200種類以上のタイプ(遺伝子型)があるヒトパピローマウイルス(HPV)の中で、少なくとも15種類のタイプが子宮けいがんの原因となることがわかっており、特に発がん性の高い16型と18型への感染が、子宮けいがんの原因の50~70%を占めています。

ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチンについて

ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチンは、子宮けいがんの原因となるヒトパピローマウイルス(HPV)への感染を防ぐためのワクチンです。海外や日本で行われた疫学調査では、子宮けいがんの前がん病変を予防する効果が示されていたり、一部の国では子宮けいがんそのものを予防する効果があることもわかってきています。

接種に当たっては、ワクチンの有効性とリスクを理解した上で、判断してください。

定期接種対象者

小学6年生~高校1年生相当年齢の女性(令和6年度対象者:平成20年4月2日~平成25年4月1日生まれの女性)

(注釈)平成9年4月2日~平成20年4月1日生まれの女性は、定期接種ではありませんが、キャッチアップ接種の対象となります。詳細は、下記ページよりご確認ください。

定期接種対象期間

12歳となる日の属する年度の初日から16歳となる日の属する年度の末日まで(小学校6年生の4月1日から高校1年生の3月31日まで接種可能です。)

費用

無料 (注釈)定期接種対象期間を過ぎて接種する場合は、任意接種となり、全額自己負担となります。

接種ワクチン

ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチンには、以下の3種類があります。

種類 ワクチンの説明
サーバリックス(2価ワクチン) 子宮けいがんを最も起こしやすいタイプであるヒトパピローマウイルス(HPV)16、18型の感染と、それによる子宮頸部異形成を予防する効果が示されているワクチンです。
ガーダシル(4価ワクチン) 子宮けいがんを最も起こしやすいタイプであるヒトパピローマウイルス(HPV)16、18型の感染と、それによる子宮頸部異形成を予防するとともに、6、11型の感染とそれによる尖圭コンジローマも予防することが示されているワクチンです。
シルガード(9価ワクチン) 子宮けいがんを起こしやすいタイプであるヒトパピローマウイルス(HPV)16、18、31、33、45、52、58型の感染と、それによる子宮頸部異形成を予防するとともに、6、11型の感染とそれによる尖圭コンジローマも予防することが示されているワクチンです。

接種回数・スケジュール

原則同一ワクチンで接種を完了する必要があります。

<サーバリックス(2価)>

回数 標準的な間隔 標準的な接種間隔で接種できない場合
1回目
2回目 1回目から1か月後 1回目から1か月以上あける
3回目 1回目から6か月後 1回目から5か月以上かつ2回目から2か月半以あける

<ガーダシル(4価)>

回数 標準的な接種間隔 標準的な接種間隔で接種できない場合
1回目

2回目

1回目から2か月後 1回目から1か月以上あける
3回目 1回目から6か月後 2回目から3か月以上あける

<シルガード(9価)>

1回目を15歳未満(15歳の誕生日の前日まで)で接種する場合

回数 標準的な接種間隔 最短での間隔
1回目
2回目 1回目から6~12か月あける 1回目から5か月以上あける

 (注釈)1回目と2回目の接種間隔が1か月以上5か月未満で接種した場合は、3回目接種が必要になります。

1回目を15歳以上で接種する場合又は1回目を15歳未満で接種したが2回接種の接種間隔が取れない場合

回数 標準的な接種間隔 標準的な接種間隔で接種できない場合
1回目
2回目 1回目から2か月後 1回目から1か月以上あける
3回目 1回目から6か月後 2回目から3か月以上あける

交互接種について

ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチンは、同一ワクチンで接種を完了することが原則になりますが、医師と被接種者等がよく相談した上で、サーバリックス(2価)又はガーダシル(4価)とシルガード(9価)との交互接種を選択することも可能です。交互接種の接種方法は、以下のとおりです。

<1回目をサーバリックス(2価)又はガーダシル(4価)で接種し、2・3回目をシルガード(9価)で接種する場合>

回数 種類 接種間隔
1回目 サーバリックス(2価)又はガーダシル(4価)
2回目 シルガード(9価)

1回目から1か月以上あける

3回目 シルガード(9価) 2回目から3か月以上あける

<1・2回目をサーバリックス(2価)又はガーダシル(4価)で接種し、3回目をシルガード(9価)で接種する場合>

回数 種類 接種間隔
1回目 サーバリックス(2価)又はガーダシル(4価)
2回目 サーバリックス(2価)又はガーダシル(4価) 1回目から1か月以上あける
3回目 シルガード(9価) 2回目から3か月以上あける

 (注釈)この場合、1回目と2回目の接種は同一ワクチンで接種します。

(注釈)サーバリックス(2価)またはガーダシル(4価)を接種した後に、シルガード(9価)を接種することに対する効果やリスクについての科学的知見は限定されています。

接種場所

市内実施指定医療機関、又は、近隣の10市(立川、国立、小平、小金井、東村山、昭島、東大和、武蔵村山、清瀬、狛江)の実施指定医療機関で受けられます。市内実施指定医療機関は以下のページよりご確認ください。

市外の実施指定医療機関で接種を希望する場合は、希望する医療機関の所在自治体のホームページをご確認ください。また、医療機関に国分寺市の予診票の備え付けがありませんので、お手元の予診票を持参してください。

【指定外医療機関での接種】

進学等のご事情で国分寺市又は近隣10市以外での接種を必要とする場合、健康推進課へ接種前にご申請の上で、接種後に接種費用の還付を受けることができます(助成上限額あり)。ご希望の方は必ず接種前に健康推進課へご連絡ください。

(注釈)国分寺市に住んでいるが、住民票がない方で、市内での接種を希望される場合は、住民登録のある市町村へご相談ください。

接種時の必要書類

  • 子宮けいがん(ヒトパピローマウイルス(HPV)感染症)予防接種予診票
  • 母子健康手帳 又は 過去の接種履歴のわかる書類
  • 同意書(該当者のみ)

予診票について

紛失や転入等でお手元に予診票がない方は、インターネットで申請いただくか、母子健康手帳又は過去の接種履歴のわかる書類をお持ちの上、健康推進課(いずみプラザ1階又は市役所第2庁舎)へお越しください。郵送希望の場合は、健康推進課へご連絡ください。また、市内実施指定医療機関にも置いてありますので、事前に在庫をご確認いただき、ご使用ください。

インターネットでの申請等、詳細は以下のページよりご確認ください。

同意書について

接種時に13歳以上16歳未満の方で保護者が医療機関に同伴しない場合に必要です。予防接種を受ける前に「子宮けいがん(ヒトパピローマウイルス(HPV)感染症)予防接種」の説明等をよく読み、十分理解したうえで、接種の判断をしてください。気にかかることやわからないことがあれば、かかりつけ医に確認しましょう。お子さまに接種させることを決めた場合には、予診票の保護者自署欄及び同意書自署欄に署名してください。(双方に保護者の署名がなければ予防接種は受けられません。)

同意書は下記よりダウンロードしてご利用ください。また、市内実施医療機関にも用意しています。

副反応について

ワクチン接種後には、接種部位の痛みや腫れ、赤み等が起こることがあります。まれですが、重い症状(重いアレルギー症状、神経系の症状)が起こることもあります。

発生頻度 サーバリックス(2価) ガーダシル(4価) シルガード(9価)
50%以上

疼痛、発赤、腫脹、疲労

疼痛 疼痛
10~50%未満 掻痒(かゆみ)、腹痛、筋痛、関節痛、頭痛等 紅斑、腫脹 腫脹、紅斑、頭痛
1~10%未満 じんましん、めまい、発熱等 頭痛、そう痒感、発熱 浮動性めまい、悪心、下痢、そう痒感、発熱、疲労、内出血等
1%未満 知覚異常、感覚鈍麻、全身の脱力 下痢、腹痛、四肢痛、筋骨格硬直、硬結、出血、不快感、倦怠感等 嘔吐、腹痛、筋肉痛、関節痛、出血、血腫、倦怠感、硬結等
頻度不明 四肢痛、失神、リンパ節症等 失神、嘔吐、関節痛、筋肉痛、疲労等 感覚鈍麻、失神、四肢痛等

(注釈)重いアレルギー症状:呼吸困難やじんましん等(アナフィラキシー)

(注釈)神経系の症状:手足の力が入りにくい(ギラン・バレー症候群)、頭痛・嘔吐・意識低下(急性散在性脳脊髄炎(ADEM))等

厚生労働省発行のリーフレット

ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチン予防接種について検討・判断するためのワクチンの有効性・安全性に関する情報や、接種を希望した場合の円滑な接種のために必要な情報が記載されています。一読ください。

ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチンに関する相談先

ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチンに関してのご相談は以下をご参照ください。

予防接種に関する問い合わせは下記の国分寺市健康部健康推進課まで

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このページに関するお問い合わせ

健康部 健康推進課 予防係
電話番号:042-321-1801 ファクス番号:042-320-1181
お問い合わせは専用フォームをご利用ください。