陳情第3-2号 一人一人の子どもを大切にし、感染症からも守るために、国分寺市議会が、国・東京都に対して「小・中学校全学年に30人以下の少人数学級の実現を求める意見書を送付すること」を求める陳情

ツイッターでツイート
フェイスブックでシェア
ラインでシェア

ページ番号 1025477  更新日  令和3年3月23日

陳情第3-2号

一人一人の子どもを大切にし、感染症からも守るために、国分寺市議会が、国・東京都に対して「小・中学校全学年に30人以下の少人数学級の実現を求める意見書を送付すること」を求める陳情

 

受理年月日 令和3年3月12日

 

陳情の要旨

 令和2年7月初め、新日本婦人の会国分寺支部は「新型コロナウイルス禍後の小・中学校再開にあたり子どもたちの学び、心身のケア、安全を保障するために、少人数学級の実現と心のアンケートを行うこと」の要望書を市長と教育長に提出し、同月教育部学校指導課と懇談しました。その中で教育長は少人数学級の必要性を東京都に要望しているとの回答でした。9月議会で教育部長も「国・都へ要望する」と答弁しました。

 令和2年12月17日、政府は小学校全学年について段階的に35人学級を導入すると発表しました。中学校も含めて30人学級を目指す文部科学省と、教職員人件費等の増加を抑えたい財務省が折り合う形で決着したこの動きは、新型コロナウイルス禍の下で、少人数学級への必要性が現場をはじめ幅広い世論へ広がったためと考えられ、確かな前進です。

 しかし、体が大きい中学生は40人学級のままであり、教室にぎゅうぎゅう詰めになっています。世界の流れでは、1クラスの小・中学生の上限は、20人から30人程度が当たり前となっています。私たちはこれまで、子どもたちへの行き届いた学びの保障や、ICT教育の効果的な活用を含むきめ細やかな指導のため、また、いのちと健康を感染症からも守るためにも、早急に30人学級を、その後速やかに20人程度の学級を実現するよう要求してきました。2025年(令和7年)までの段階的な実施ではスピードが遅く、感染症対策としても不十分と考えます。

 少人数学級を求める動きは各地に広がり、意見書を可決した議会は25道府県議会になり、市区町村を含めると地方議会の4割近い624議会となっています(令和3年1月14日現在)。多くの議会が小・中学校全学年での少人数学級の実現を求めています。さらに30人学級を推進しようと各地で取組が広がっています。一方、菅首相は、令和3年2月15日の衆議院予算委員会において、中学校についても少人数学級の検討をしていきたいと答弁しています。

 しかし、東京都は、国の責任で行うべきものであるとして、都道府県で進めることができる少人数学級の拡大については考えていないことを表明しています。

 年明けの緊急事態宣言再発出の中、国分寺市でも新型コロナウイルス感染症が急増しており、3密を避けた30人以下の学級編成の実現は急務です。少人数学級の実現には、教職員の増員、教室の確保と学校施設の改修など様々な課題があります。これらを一日も早く解決するために、国分寺市は、国や東京都に対して、必要な予算をつけ少人数学級を早期に実現するよう働きかけてください。

 

陳情事項

1 国分寺市議会として、国や東京都に対して「小・中学校全学年に30人以下の少人数学級の実現を求める意見書」を送付すること。

2 意見書においては、必要な教職員の増員、教室の確保と学校施設の改修をはじめとする財政的支援を併せて国・東京都に要求すること。

このページに関するお問い合わせ

議会事務局 調査担当
電話番号:042-325-0111(内線:581) ファクス番号:042-327-1426
お問い合わせは専用フォームをご利用ください。