陳情第5-2号 健康保険証の存続を求める陳情
陳情第5-2号
健康保険証の存続を求める陳情
受理年月日 令和5年11月2日
陳情の要旨
政府は、令和6年秋に現行の健康保険証を廃止し、マイナンバーカードに一本化する法案を令和5年6月2日に可決・成立させました。しかし、厚生労働省が発表した7,312件に上る被保険者資格情報の誤登録(令和3年10月から令和4年11月まで)をはじめ、マイナ保険証に関するトラブルが続出し、多くの患者・国民が不安を抱えています。
東京保険医協会が会員に対して実施したアンケート調査(令和5年5月25日~6月5日実施、ファクス送信4,770件、回答数622件)では、オンライン資格確認システムを運用する医療機関535件のうち、351件が何らかのトラブルを経験しており、そのうち他人の情報がひもづけられていたケースが11件ありました。別人の情報に基づいた診療・投薬は、重大な医療事故につながりかねません。
マイナ保険証とオンライン資格確認システムが保険資格確認の手段として確実なものではないため、医療機関では現行の健康保険証を持参するよう患者・国民に呼びかけているのが現状です。厚生労働省の調査では、令和5年8月のマイナ保険証を利用した割合は4.67%と、4か月連続で低下しています(9月29日社会保障審議会医療保険部会提出)。これは、国民の不信感の表れです。誰もが安心して医療を受けられるように、健康保険証の廃止を延期して、存続することを求めます。
以上、地方自治法第99条の規定により国に意見書を提出してください。
陳情事項
国民が安心して医療機関を受診できるまでは、健康保険証の廃止を延期し、存続するように、国に意見書を提出していただきたい。
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