陳情第3-8号 音訳施設の環境整備に関する陳情
陳情第3-8号
音訳施設の環境整備に関する陳情
受理年月日 令和3年11月8日
陳情の要旨
私たち「音訳グループやまばと」(以下「やまばと」という。)は、音訳を通じて、心身に障害のある方々が知る権利を得るための手助けをする目的で昭和51年に発足し、国分寺市に所在する法人格を有しない団体です(会員は、新人10名を含め合計31名)。「やまばと」は、著作権法施行令第2条第1項第2号の要件(視覚障害者等に情報を提供する事業の体制を具備すること)を充足する団体として、文化庁の指定を受けています(同庁のウエブサイト公表日:令和元年7月23日)。
現在、「やまばと」は、視覚障害者などのために、市の委託団体として市報国分寺、国分寺市議会だより、こくぶんじしろばら(選挙啓発広報誌)など11種類の音訳CDを作製するほか、障害福祉ガイドブック、ごみ・リサイクルカレンダー、選挙公報、市立図書館の蔵書の音訳等をしています。また、発足当初からボランティアとして障害者個人から依頼を受けて図書の音訳CDなどを作製しています。
「やまばと」による音訳は、文字情報のほか、写真、図表など全てを音声で表現する「全文音訳」であり、「やまばと」としては、今後の展望として、文字情報を肉声のほかに自動音声で提供することも視野に入れているところです。
なお、月2回発行される市報国分寺の全文音訳を例にとると、6人でチームを編成し、ゲラの受け取り・打合せ、下読み、個別ページの録音・編集・モニター・校正、視覚障害者用のDAISY(デイジー)というソフトを用いた全編の編集・校正、マスターCD・CDコピーの作製というプロセスを経て、国分寺市側に音声CDを納入するのですが、その完成までに7日間ほどを要し、市から納期限の厳守が求められているため、各音訳担当者の自宅での準備作業なども、朝から夜までかかることがあります。
音訳作業は、国分寺市の指定した公民館・図書館・障害者センター等で行いますが、「やまばと」の担当者は、その都度、PCなどの録音機器一式を持参して移動する必要があります。
また、本来であれば、音訳担当グループ全員が同一の音訳会場に集まって全文音訳をすべきところ、今般の新型コロナウイルス禍においては、入室人数の制限などが課され、適時の音訳作業の完成に多くの困難が生じている現状があります。
つきましては、「やまばと」は適時に円滑な音訳作業を行うための適切な広さと設備を備えた、使い勝手の良い音訳施設での活動を強く望んでいるところであり、国分寺市議会から国分寺市へ申入れをしていただくことをここに陳情する次第です。
陳情事項
1 「やまばと」が音訳作業を行うにあたり必要な人数で活動でき、機能的で効率的かつ複数の録音を行える音訳施設の優先的利用ができるよう環境を整えていただきたい。
2 その際、音響専門家の意見聴取に加え、「やまばと」の具体的要望を取り入れていただきたい。
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